第1回 ハイチ地震救援金 募金報告
2月2日、1月中に皆さまからお預かりした募金を在日ハイチ大使にお届けしました。
その額、合計238,713円!呼び掛けからわずか半月にも関わらず、沢山のラム酒好きの思いが集まりました。ありがとうございます。
東京に2年ぶりの積雪が観測された翌日、日本ラム協会代表者3名と、いち早くバルバンクール募金を提案してくださった株式会社武蔵屋の小林氏、ラム通編集部の取材スタッフ3名の、総勢7名の大所帯で、東京・西麻布のハイチ大使館を訪れました。
カリブ海の国々の大使館の多く集まるフロアは、各国の国旗がドアに掲げられ、厳かな雰囲気。少し緊張気味の面々がドアを開けると、カリブ海に浮かぶハイチの地図がお出迎えしてくれました。

今回特別に通訳を買って出てくださったピエール・ステファン・ムッサン氏が出迎えて下さり、応接に通されると、ハイチ代理大使ジャン・クロード・ボード氏は、フランス語でお電話中。混乱する現地とのやり取りでしょうか。
お忙しい中お時間を作って頂いたことに感謝しつつ、早速、皆さまからお預かりした募金をお渡ししました。

大使に手渡しした協会メンバーと武蔵屋・小林氏(写真右)
---ハイチのラム「バルバンクール」を通じて、ハイチを知り、この大地震に心を痛めている方たちが、沢山の募金をしてくださいました。ぜひ、ハイチの救援にお役立てください。
ハイチ代理大使ジャン・クロード・ボード氏(以下「大使」):どうもありがとう。とても感謝しています。
---日本ラム協会では、HPやブログを通じて、ラム酒を扱うバーを中心に募金箱設置を呼び掛けています。現在、募金箱を設置してくださっている店舗は15店舗です。企業として、来店時に募金してくださっている酒販業界の方々もいます。また、バルバンクールを取り扱うお店として、株式会社武蔵屋さんが、バルバンクールの売上金から10%を募金してくださいました。

大使:15店舗もですか。すごいですね。バルバンクールを取り扱ってくださって、ありがとう。
---バルバンクール蒸留所は、大地震の影響を受けていますか?
大使:今日までのところ、情報が入ってきていません。現在は人命救助を最優先しており、企業の状況等については確認が遅れてしまっているのです。正確な情報はわかりませんが、そんなに大きな被害はなかったという話も伝わってきています。明日以降、少しはっきりしたことがわかるでしょう。
大使:こうして頂いた救援金は、ハイチ政府に必ず渡します。今、一番必要としているNGOなどに直接渡るように、御紹介できれば一番よいのですが。
---現在の、被害状況はいかがですか。

地図を指しながら、現状を説明
大使:被害にあった人々を、ポルトープランスから北部の町へ避難させようとしていますが、大変な混乱がおきています。NGOなども、あまりの混乱で機能できない状況です。沢山の支援物資が送られているにもかかわらず、北部へは届いていないと聞いています。北部の病院では通常60台のベッド数のところに400人が入院させられ、手当も十分にできていない。
そういった状況を打破するために動いていてくれているNGOなどに、直接、募金が届くように考えていかなければならないと思っています。
---私たちも今一番必要とされているところにお渡しできたらと思います。今後も募金活動を続けていきますので、その都度、今お渡しすべきNGOなど、御相談しながら進めていきたいと思います。
大使:そうですね。ぜひ、一緒にお願いします。
---ハイチの復興までには、どれくらいかかるとお考えですか。
大使:今現在は、人命救助、負傷者の手当て、また、残念ながら命を落とした方々の弔いで手いっぱいです。今日、話した現地の友人も、息子さんの行方が分からないと言っていました。まだまだ人命救助に時間がかかるでしょう。
また、救助活動を妨げることも沢山あります。負傷者が大勢いるのに、下水が整っていないので、感染等の二次被害も広がっています。支援物資が使い捨て容器などで届けられ、それがゴミとなって、環境問題となっている。かつての無秩序な森林の伐採によって、大雨などの被害も大きい。
まだまだ時間がかかるでしょう。

厳しい表情で深刻な被害状況を語る
---私たちも、ラム酒を愛する団体として、ラムやバルバンクールを通じての支援活動を、長く続けていきたいと思います。最後に、ハイチの人々にとってバルバンクールをどのように想っているのか、教えてください。
大使:ありがとう。ハイチ人にとって、バルバンクールはプライドです。世界一美味しいラムだと思っている。昨年も世界コンクールで受賞して、同じフロアにいる各国大使にも羨望の的ですよ。ハイチ人は、バルバンクールをとても誇りに思っています。

バルバンクールを誇りに思う笑顔の大使。ハイチアートの前で
--ありがとうございました。
*****************************
皆さまのご協力に、ハイチ代理大使もとても感謝されていました。今回ご賛同頂きました沢山の方のお名前は、後日、御紹介させて頂きます。本当にありがとうございました。
大使が語られたハイチの現状は、想像以上に過酷なものでした。まだまだ、復興までの道のりは遠いということを実感し、その復興までの期間、時間とともに風化させてはならない、と改めて思いました。
本日現在、募金箱設置にご協力頂いている店舗はこちらです。お近くの店舗がありましたら、ぜひ、立ち寄られた際にご協力をお願いします。
ハイチの人々の誇りである「バルバンクール」。これからも協会は、ラム酒を通じて、新たな支援の形を模索していきます。
今後とも、皆さまのご協力を心よりお願い申し上げます。
(編集部)
その額、合計238,713円!呼び掛けからわずか半月にも関わらず、沢山のラム酒好きの思いが集まりました。ありがとうございます。
東京に2年ぶりの積雪が観測された翌日、日本ラム協会代表者3名と、いち早くバルバンクール募金を提案してくださった株式会社武蔵屋の小林氏、ラム通編集部の取材スタッフ3名の、総勢7名の大所帯で、東京・西麻布のハイチ大使館を訪れました。
カリブ海の国々の大使館の多く集まるフロアは、各国の国旗がドアに掲げられ、厳かな雰囲気。少し緊張気味の面々がドアを開けると、カリブ海に浮かぶハイチの地図がお出迎えしてくれました。

今回特別に通訳を買って出てくださったピエール・ステファン・ムッサン氏が出迎えて下さり、応接に通されると、ハイチ代理大使ジャン・クロード・ボード氏は、フランス語でお電話中。混乱する現地とのやり取りでしょうか。
お忙しい中お時間を作って頂いたことに感謝しつつ、早速、皆さまからお預かりした募金をお渡ししました。

大使に手渡しした協会メンバーと武蔵屋・小林氏(写真右)
---ハイチのラム「バルバンクール」を通じて、ハイチを知り、この大地震に心を痛めている方たちが、沢山の募金をしてくださいました。ぜひ、ハイチの救援にお役立てください。
ハイチ代理大使ジャン・クロード・ボード氏(以下「大使」):どうもありがとう。とても感謝しています。
---日本ラム協会では、HPやブログを通じて、ラム酒を扱うバーを中心に募金箱設置を呼び掛けています。現在、募金箱を設置してくださっている店舗は15店舗です。企業として、来店時に募金してくださっている酒販業界の方々もいます。また、バルバンクールを取り扱うお店として、株式会社武蔵屋さんが、バルバンクールの売上金から10%を募金してくださいました。

大使:15店舗もですか。すごいですね。バルバンクールを取り扱ってくださって、ありがとう。
---バルバンクール蒸留所は、大地震の影響を受けていますか?
大使:今日までのところ、情報が入ってきていません。現在は人命救助を最優先しており、企業の状況等については確認が遅れてしまっているのです。正確な情報はわかりませんが、そんなに大きな被害はなかったという話も伝わってきています。明日以降、少しはっきりしたことがわかるでしょう。
大使:こうして頂いた救援金は、ハイチ政府に必ず渡します。今、一番必要としているNGOなどに直接渡るように、御紹介できれば一番よいのですが。
---現在の、被害状況はいかがですか。

地図を指しながら、現状を説明
大使:被害にあった人々を、ポルトープランスから北部の町へ避難させようとしていますが、大変な混乱がおきています。NGOなども、あまりの混乱で機能できない状況です。沢山の支援物資が送られているにもかかわらず、北部へは届いていないと聞いています。北部の病院では通常60台のベッド数のところに400人が入院させられ、手当も十分にできていない。
そういった状況を打破するために動いていてくれているNGOなどに、直接、募金が届くように考えていかなければならないと思っています。
---私たちも今一番必要とされているところにお渡しできたらと思います。今後も募金活動を続けていきますので、その都度、今お渡しすべきNGOなど、御相談しながら進めていきたいと思います。
大使:そうですね。ぜひ、一緒にお願いします。
---ハイチの復興までには、どれくらいかかるとお考えですか。
大使:今現在は、人命救助、負傷者の手当て、また、残念ながら命を落とした方々の弔いで手いっぱいです。今日、話した現地の友人も、息子さんの行方が分からないと言っていました。まだまだ人命救助に時間がかかるでしょう。
また、救助活動を妨げることも沢山あります。負傷者が大勢いるのに、下水が整っていないので、感染等の二次被害も広がっています。支援物資が使い捨て容器などで届けられ、それがゴミとなって、環境問題となっている。かつての無秩序な森林の伐採によって、大雨などの被害も大きい。
まだまだ時間がかかるでしょう。

厳しい表情で深刻な被害状況を語る
---私たちも、ラム酒を愛する団体として、ラムやバルバンクールを通じての支援活動を、長く続けていきたいと思います。最後に、ハイチの人々にとってバルバンクールをどのように想っているのか、教えてください。
大使:ありがとう。ハイチ人にとって、バルバンクールはプライドです。世界一美味しいラムだと思っている。昨年も世界コンクールで受賞して、同じフロアにいる各国大使にも羨望の的ですよ。ハイチ人は、バルバンクールをとても誇りに思っています。

バルバンクールを誇りに思う笑顔の大使。ハイチアートの前で
--ありがとうございました。
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皆さまのご協力に、ハイチ代理大使もとても感謝されていました。今回ご賛同頂きました沢山の方のお名前は、後日、御紹介させて頂きます。本当にありがとうございました。
大使が語られたハイチの現状は、想像以上に過酷なものでした。まだまだ、復興までの道のりは遠いということを実感し、その復興までの期間、時間とともに風化させてはならない、と改めて思いました。
本日現在、募金箱設置にご協力頂いている店舗はこちらです。お近くの店舗がありましたら、ぜひ、立ち寄られた際にご協力をお願いします。
ハイチの人々の誇りである「バルバンクール」。これからも協会は、ラム酒を通じて、新たな支援の形を模索していきます。
今後とも、皆さまのご協力を心よりお願い申し上げます。
(編集部)
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